3つのポイントを抑えて良い決算が分かるようになろう!

株式投資手法
この記事の結論
  • 良い決算は”売上高“と”営業利益“に関して以下を満たすことです。
  • “以前発表された会社予想”と”今回発表された会社予想”を比較して同等以上であること
  • “以前発表されたコンセンサス予想”と”今回発表された会社予想”を比較して同等以上であること
  • 期末決算のみ、”今回発表された来期予想の決算”と”コンセンサス予想”を比較して同等以上であること

どーも!タカナビです!

今回お話するテーマは良い決算とはどういう発表を指すかというお話です。

株取引において決算発表は重要なイベントであり、企業が出す資料をチェックされている方もいるのではないかと思いますが、”なんとなく売上が伸びたとか利益率が良い!といった理由で決算内容を理解していませんか?

かくいう自分もその一人で、めっちゃいい決算発表だと思ったらずるずると株価が下がっていくといった経験がたくさんあります。

インターネット系の企業で振興ですと売上成長率が年で30%上がることなどはざらにあることであり、漫然と企業が出す報告を眺めるだけですとリスクが付きまといます。

そこでトレーダーの中で常識とされている、良い決算の定義を今回ご紹介し、この記事を見た方であれば誰でも良い定義を判断することができることを目指します。

今回お伝えさせていただく内容は決算発表において最低限押さえておくべき内容のため、良い決算だから買いということではない点はご注意ください。

この記事はこんな方にオススメです
  • 決算発表した企業に投資を行い、思うように利益が得られない方
  • 決算が大切なことは理解しているが、何に着目すればよいかわからない方

良い決算の定義

冒頭に記載した3つの条件を満たさない決算は悪い決算とみて差し支えございません。
特別な理由が無い(どうしてもこの企業を応援したいのでホールドする!)限りは手放しておいたほうが良いと思います。

説明にあたり、使う項目とその意味をまず説明します。

決算で見るべき項目
  1. 売上高と営業利益
    →企業が決算発表で必ず使われる数字です。
  2. 企業が出す業績予想(会社予想)
    →企業は期末の決算で来期の業績予想を出します。(出さない場合もあります。)その業績予想を会社予想と言い、期中に修正があればそれも発表されます。この情報は重要ですのでぜひ押さえましょう!
  3. アナリストが出す業績予想(コンセンサス予想)
    →会社予想に対し、証券会社などの専門家が出す業績予想があります。この情報が別の視点で見れる会社の業績予想になります。

それでは条件を説明します。

良い決算のマスト条件

良い決算のマスト条件として、企業が発表する”売上高“と”営業利益“に関して以下の条件を満たすかを確認してください。

良い決算のマスト条件
  • “以前発表された会社予想”と”今回発表された会社予想”を比較して同等以上であること
  • “以前発表されたコンセンサス予想”と”今回発表された会社予想”を比較して同等以上であること
  • 期末決算のみ、”今回発表された来期予想の決算”と”コンセンサス予想”を比較して同等以上であること

要は何となく、会社やプロのアナリストの方が予測した業績予想と変化が無いかを判断すればよいです。

特に売上高は重要と考えています。利益は原価の削減を企業側でコントロールできてしまうため、ある意味良く見せることができますが、売上高は企業の成長力を表すと考えられるためです。

有名なお話の一つとしてAmazonの経営者ジェフ・ベゾスは企業の成長のために得た収益は基本的に投資に回す方針としており、実際にメガカンパニーに成長していきました。
(もはや今では利益も出しちゃっていますが・・・!

振興系の銘柄に多いのですが、四半期ごとに会社予想やアナリスト予想が出ていない銘柄の場合は通期のみで比較を行ってください。

良い決算のチェック方法

さて、良い決算が何かはお伝えできたかと思います。

ただ、その情報収集の仕方が分からなければ誰もが良い決算を判断することにはなりません!

そこで、自分が実行しているチェック方法を共有させていただきます。
(もしこれより良い方法があるといったお話があればぜひご意見ください!)

良い決算のチェック方法

株予報というサイトを利用して確認しています。(https://kabuyoho.ifis.co.jp/index.php

例としてマクアケ(4479)の決算でご紹介しますが、マクアケで上記サイトを検索し、業績をクリックすると以下のように表示されます。

ここで”最新ニュース”の7/21付けのリンクを開きます。XXXX年XX月第XX四半期というタイトルがその企業の最新の決算をサマリーで記載してくれる記事です。

そうすると以下のような画像がでてきます。


この記事を見ると、

  • 売上高:会社従来予想2,187百万円に対し、新会社予想2,974百万円 → OK
  • 売上高:コンセンサス予想2,390百万円に対し、新会社予想2,974百万円 → OK
  • 営業利益:会社従来予想478百万円に対し、新会社予想480百万円 → OK
  • 営業利益:コンセンサス予想524百万円に対し、新会社予想480百万円 → NG

このようにチェックをしてみてください!

良い決算の注意点

  • 良い決算だからといって株価が必ずしも上がるわけではないです。
    • 決算前に思惑だけで上がってしまっている銘柄であれば決算を確認して利益確定するケースもあるため、必ずしも翌日から上がるわけではないです。ただ、良い決算を出し続ける企業は自ずと株価も上がっていく傾向にあります。(当然ですね。)
  • 今回紹介した内容は良い決算の最低条件です。決算資料を読んで本当に投資すべき対象か決めてください。
  • コンセンサス予想が無い企業もあります。その場合は会社予想だけで良い決算の判断をしてください。

終わりに

今回は決算発表の何にまず注目すべきかを説明させていただきました。

まとめ
  • 良い決算は”売上高“と”営業利益“に関して以下を満たすことです。
  • “以前発表された会社予想”と”今回発表された会社予想”を比較して同等以上であること
  • “以前発表されたコンセンサス予想”と”今回発表された会社予想”を比較して同等以上であること
  • 期末決算のみ、”今回発表された来期予想の決算”と”コンセンサス予想”を比較して同等以上であること

コメント

  1. かもめ より:

    いつも参考にさせていただいております。

    >営業利益:コンセンサス予想524百万円に対し、新会社予想480百万円 → OK
    こちらですが、NGではないでしょうか?

    • タカナビ より:

      かもめさん

      コメントありがとうございます!(また気づくのが遅れて失礼しました)
      仰るとおりですね、大変失礼しましたmm
      編集させていただきました

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