- IPOセカンダリーの手法として即金規制を狙った手法があります。
- 初値で買い、翌日朝の寄りで売ることで売却益を勝率60%で得ることができます。
- IPOプライマリーと比べるとリスクが高いので市況や銘柄の定量・定性的な評価もできるだけしておきましょう。
どーも!タカナビです。
IPO投資はローリスク・ローリターンな投資としてある程度知られているかと思いますが、実際に試してみるとなかなか当選しないという壁に当たる方が多いと思います。
そのため、やらないよりはよいと思いつつもつい抽選申込を忘れてしまうといった体験をされているのではないでしょうか!?(自分はそうです。)
しかし、IPO投資を諦めてはいけません!
今回ご紹介するのはIPOの抽選を行い初値で売るというプライマリー投資ではなく、当選に外れた後に利益を得る、セカンダリー投資というものです。
- IPOプライマリーを諦めかけている方
- IPOセカンダリー投資というものは知っているが具体的に何をやればいいかわからない方
- 通常の株取引よりリスクが低ければ、IPOプライマリー投資よりはリスクを取っても良いという方
IPOセカンダリー投資はプライマリーと比べるとリスクが高くなりますが、誰でも実践できるという点では挑戦し甲斐のある投資手法だと思います。
ぜひ実践してみてください!!
ちなみにIPOプライマリーに関する解説は以下の記事で行っておりますので、
合わせて確認をしてくださいね!
SBI証券で投資をされている方は手順が分かりやすく載っているのでおすすめです!
即金規制明け狙いのIPOセカンダリー投資
冒頭でも述べましたが、IPOのプライマリー戦略はとにかく当選確率が低いため、恩恵を受けられている方が少ないのが特徴です。
それに対し、上場後であれば誰でも現物でIPO銘柄を購入できるという点ではセカンダリー投資は優位な点となります。
今回ご紹介するのは”即金規制に入った銘柄に関して、翌日の初値で購入しさらにその次の日の寄りで売却する“という手法です。
なんか一言で言うと難しいですね。以下のような感じです。
- 2020/06/15 株式会社タカナビが上場。公募価格100円に対し、初値が付かず!
→証券取引所が株式会社タカナビに対し即金規制措置を実施します。 - 2020/06/16 午前11時ごろやっと初値である300円が付く。
→ここで300円で買います!! - 2020/06/17 即金規制が解除される。寄りを成り売りすると350円で売れた!!
即金規制とはIPO銘柄が上場した初日に初値が付かない場合、翌日の市場でなんとか初値をつけさすために、余力では無く現金のみで購入させるようにする規制です。
これで余力だけ持っているデイトレしているような方は購入することができずに、現金持ってる方だけが購入できる・・・ことで初値を付けやすくしているんですね!
詳しくはこんなサイトがあったので参考までに!
これはアノマリー的要素が強いのですが、元々の需要に対し、購入できる権利を持つ(現金を持つ)投資家だけが即金規制中は買えるので、即金規制が解除された際にさらに余力だけ持ってた投資家が買いに来るということで上がりやすくなっています。
実践!IPO抽選落ちした後に利益を取る手法を解説
それでは具体的にどのように実施するか5つのステップでご紹介します。
IPOスケジュールを確認
まずは投資対象を決める必要があります。
即金規制が入る銘柄は人気銘柄であることがほぼなので、人気銘柄がいつ上場するのかを確認しましょう。
自分はこちらのサイトでスケジュールを確認します。(スケジュールで見せてくれるの嬉しいですね。。)
ここで評価がB~Sのものをひとまず確認し、
- いつセカンダリーを行う可能性があるか
- 対象銘柄を購入するのにいくらお金が必要か
を見ています。

イメージのように確認を行って、準備をしましょう!
初値付いたかチェック
次に初値が付いたかをチェックしましょう!
これもスケジュールを確認したとき同様、こちらのサイトのトップにある更新履歴から確認することができます!

ちなみにこのときは「コパ・コーポレーション」「フィーチャ」「コマースOneHD」が即金規制入りました!!
やはり事前評価の良い銘柄は確率が高いですね。
翌朝にSBIの全板をチェックし初値を予測し指値注文
この投資手法で自分が一番疑問に思っていたのは、
「日中帯仕事してるから初値がすぐに分からない・・・」という点です。
調べてもよくわからなかったのですが、自分はSBIの全板を朝チェックすることにしています。


上記の画像はコパ・コーポレーションの例で、8:50の寄り気配と9:05の寄り気配なのです。
今回は
・初値:4,530円
・最安値:4,300円(初値が付いた日)
なので、8:50の気配値である、3,200円では購入できず、9:05の気配値である4,400円であれば購入できるという結果でした。
ここは時間ある人はできるだけ板に張り付くことなのですが…忙しい方でも多少なりとも対処法があればということでご紹介でした!
これで指値注文をしておきましょう!
翌日の寄りで成り行き注文
あとは機械的に成り行き注文をしておくだけです!
コパ・コーポレーションの例で言うと、翌日の始値が5,830円でしたので、手数料や税金を無視すると143,000円の利益ですね!素晴らしい。

即金規制明け狙いのリスクについて
本手法はアノマリーに近いものなので、結局市況に左右されることが多いと思われます。個人的には以下を意識しています。
- 即金規制1日目で初値が付かない銘柄は狙わない
- 初値が10,000円以上の気配の銘柄は狙わない
- 市況が悪い場合は基本的に狙わない
- その他定性的な情報で狙うべきか都度判断を行う
過去の情報を集計してみましたが、単純に即金規制狙いで本手法を実行した場合、勝率は58%でした。しかし、上記を意識するだけで63%に確率を上げることができ、定性的な判断もいれればもう少しだけ確率を高められるかなと思ってます。
ちなみに以下の条件で勝率は変わってます。
- 初値が付いた当日の終わりで売却:61%
- 初値が付いた翌日の始まりで売却:58% ※今回ご紹介の手法
- 初値が付いた翌日の終わりで売却:44%
このことから場中ある程度株価を見れる人は当日の終わりで売却、自分のような日中帯はなかなか見れない人は翌日の朝売却がよろしいかと思います!
終わりに
IPOセカンダリーはそれなりのリスクが伴いますので、IPO投資という言葉だと誤解を生みそうな気がします。
本手法は即金規制狙いという、IPOの概念とは違う手法だと思っていただければと思います。
ただ、毎回この手法をとれば勝率は60%なのでぼちぼちの期待リターンが得られるでしょう!
投資方法の一つとしてぜひ取り入れてみてください!!
- IPOセカンダリーの手法として即金規制を狙った手法があります。
- 初値で買い、翌日朝の寄りで売ることで売却益を勝率60%で得ることができます。
- IPOプライマリーと比べるとリスクが高いので市況や銘柄の定量・定性的な評価もできるだけしておきましょう。
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