【SBI証券IPO】Sharing Innovations(4178)の分析

IPO

2021年3月に上場のSharing Innovations(4178)に関して、プライマリー(初値売り)とセカンダリー(初値買い)投資すべきかを検証する記事になります。

ただし、プライマリーについては様々なサイトで予測されておりますので、他サイトの予想をそのまま抜粋するにとどめ、メインはセカンダリーに妙味があるかに言及します。

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この記事の結論
  • Sharing InnovationsはSalesforceを使った受託ビジネス(DX銘柄とも言える)
  • プライマリー目線では想定価格の2倍(2,670×2=5,340)程度と予想されている
  • セカンダリー目線では需給的にはポジティブだが、初値が想定価格の2倍程度で付くと入るのは危険と思われる

どーも!タカナビです。

先に結論から申し上げると、今回取り上げるSharing Innovations(4178)のセカンダリー投資ですが、見送る予定です。なぜ見送りをするのかお話できればと思います。

Sharing Innovationsの事業を一言で言うと、Salesforceを利用したシステム開発を行う受託ビジネスになります。

Salesforceというプロダクトは、いわゆるプログラミングをせずとも、営業管理や顧客管理ができることからITに明るくない方でも業務効率化ができるサービスです。

かれこれ10年くらい成長を続けており、日本でも一般的なものになっているかと思います。

しかし、ITに明るくない方でも利用できるプロダクトではありますが、”使いこなす”には様々なカスタマイズを習得する必要があり、Salesforce専門の技術者が生まれてきました。

Sharing Innovationsはこうした背景をふまえ、Salesforceを活用しつつ自社にあったカスタマイズを行いたいという企業のニーズに応える形で事業を行っていることと思います。

この記事はこんな方にオススメです。
  • Sharing Innovationsへのプライマリー投資を検討されている方
  • Sharing Innovationsへのセカンダリー投資を検討されている方
  • 銘柄分析を参考にされたい方

※投資判断は自己責任でお願いします。

IPOの基本情報

項目データ
想定価格2,670円
仮条件2,670円 ~ 2,850円
公募価格2,850円
公募株数50,000
売出株数985,000
公開株数(合計)1,060,800
オーバーアロットメント25,800
発行済株式数3,660,000
上場時発行済み株数3,710,000
想定ベースの時価総額9,905,700,000円
出展:目論見書から作成

Sharing Innovations社の事業内容

事業内容

冒頭でご紹介した通りSalesforceを利用した受託ビジネスが主な事業内容です。(同社はデジタルトランスフォーメーション(DX)事業と呼んでいます。キャッチーですね笑)

目論見書から事業内容抜粋します。

出典:目論見書より

Salesforceの下にあるtableauというプロダクトは様々なデータソースをビジュアライズしてくれる便利なツールです。身近なたとえで言うとExcelで棒グラフが簡単に作成できるかと思いますが、そのようなイメージで企業のデータベースの情報を色々な方法で可視化してくれるツールなので導入している企業も多いのではないかなと思います。

ちなみに、このtableau社は2年くらい前にSalesforceに買収されています。

参考:https://www.tableau.com/ja-jp/about/press-releases/2019/salesforce-completes-acquisition-tableau

また、プラットフォーム(PF)事業ということでウラーラという占いアプリをtoC向けに提供しているようです。

事業モデル

これも冒頭の再掲になりますが、事業モデルは以下になります。

  • デジタルトランスフォーメーション事業:Salesforceを使ったシステム開発
  • プラットフォーム事業:ウラーラというサービスの提供
出典:目論見書より

DX事業の売上比率が9割でPF事業が1割なので、DX事業の成長が会社全体の成長を表すと思います。

財務状況

事業内容の次は財務状況です。
以下の表は目論見書と会社発表の最新の業績予想からまとめています。

項目2018201920202021
売上高676,4302,724,7483,782,0054,413,000
売上成長率402.81%138.80%116.68%
売上原価457,4492,156,8332,973,8593381000
売上原価率67.63%79.16%78.63%76.61%
売上総利益218,981567,915808,1461,032,000
売上総利益率32.37%20.84%21.37%23.39%
販売費及び一般管理費160,649421,473534,159708,000
販売費及び一般管理費率23.75%15.47%14.12%16.04%
給料及び手当(人件費)6,12387,967109,537
人件費率1%3%3%0%
広告宣伝費
広告費率0%0%0%0%
営業損益58,332146,442273,987324,000
営業損益率8.62%5.37%7.24%7.34%
出典:目論見書及び業績予想から作成

2021年12月期の売上高成長率予想は16%です。
前年は38%成長ですので減速していることが分かります。

売上高の推移はこのような感じで右肩上がりですが、成長力は衰えています。

Salesforceというプロダクトを利用している形なので、やはり原価率は高いなあという印象です。

需給情報

IPOで株式がどの程度発行されるのか(新規発行株式)
IPOでは元々発行している株式がどの程度売り出されるか?(売出株式)

といった情報をおさえることが非常に重要です。
なぜなら、たくさんの株式が公募・売出されると、IPOで株式を割当てられた人達による売り圧力が存在することになるためです。

市場に出回る株式が多ければ多いほど上場後の初値は下がることになります。
逆に言うとセカンダリーを狙う人にとってはこういった銘柄を狙うことになります。

募集要項



それでは冒頭に記載した募集要項を再掲します。

項目データ
想定価格2,670円
公開価格未発表
公募株数50,000
売出株数985,000
公開株数(合計)1,060,800
オーバーアロットメント25,800
上場時発行済み株数3,710,000
想定ベースの時価総額9,905,700,000円
オファリング・レシオ(OA除く)27.9%
出展:目論見書から作成
  • オファリング・レシオが30%はそれなりに高い割合かと思います。
  • そのため、初値は暴騰するレベルではなく、プライマリー目線はネガティブ、セカンダリー目線はポジティブです

株主構成

募集要項は上場直後の売り圧力を表しますが、株主構成では上場後一定期間たったあとの売り圧力を計るために重要な情報となります。

ストックオプション分の株式を除くと株主構成は以下になります。

株主名簿発行済株式数ロックアップ
Orchestra HD3,660,000180日
出典:目論見書より作成
  • 親会社のみですね。。180日間のロックアップがついているので、約半年間は売り圧力が弱いと言えます。
  • そのため、プライマリー目線・セカンダリー目線ともにポジティブです

株価の目安(バリュエーション)

Sharing Innovationsと近いビジネスをしているのはテラスカイ(3915)かと思っています。
テラスカイの執筆時点の情報は以下の通りです。

銘柄番号銘柄名時価総額
(百万円)
株価売上高
(百万円)
当期純利益
(百万円)
売上高成長率
(%)
PSRPER
3915テラスカイ45,2053,54911038221118.70%4.120.4
出典:株探の情報から作成

利益が定常的に出ている企業においてはPERがバリュエーションを決める要素かと思っています。テラスカイのPER20.4倍を元にSharing Innovationsの理論株価を算出すると1,163円となり、想定価格より低いことが分かりました。

テラスカイより売上規模も小さい割に成長率も同等なため、これくらいが妥当か・・・と思いつつ、IPOという一種のお祭り相場になることも考慮しPSRでも理論株価を算出すると4,871円となります。

セカンダリー目線では過大評価をしても初値が4,871円を超えてくると投資する価値が弱くなりそうです

終わりに

Sharing Innovationsのプライマリーとセカンダリーの戦略をどうするべきか?をまとめていきます。

  • プライマリー:
    • ややオファリング・レシオが高い水準であることから暴騰レベルの初値の上がり方は無さそう
    • ただし、ロックアップがしっかりかかっていること業績が一応右肩上がりなことから想定価格の2倍程度と予想している人が多そう
    • 参考:やさしいIPOというサイトでは約2倍の値が付くと予想されているようです。
  • セカンダリー:
    • テラスカイと比較すると初値が5,000円近く付くと魅力は薄れる
    • ロックアップはしっかりしているので初値を観察してから投資するかの判断をするのが賢明で現時点の情報では推奨はできない
    • 決算前に1,000円台前半の水準になることがあれば買ってもよいかなあとは思っています。

次の決算は5月ですので遊びの期間は多くあると言えそうです。

ちなみに主幹事がSBI証券ということもあり、プライマリーとして入るのであればIPOチャレンジポイントを利用しつつSBI証券で申し込みをするのはありかと思います。

参考までにSBI証券でのIPO投資に関する記事を共有しておきます!


ということで、最後にまとめておきます。

この記事の結論
  • Sharing InnovationsはSalesforceを使った受託ビジネス(DX銘柄とも言える)
  • プライマリー目線では想定価格の2倍(2,670×2=5,340)程度と予想されている
  • セカンダリー目線では需給的にはポジティブだが、初値が想定価格の2倍程度で付くと入るのは危険と思われる

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追記:初値情報

初値は4,650円で公募価格比+1,800円(+63.2%)でした。
引けは3,950円でした。

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