【SBI証券IPO】ファブリカコミュニケーションズの分析

IPO

2021年4月に上場予定のファブリカコミュニケーションズ(4193)に関して、プライマリー(初値売り)とセカンダリー(初値買い)投資すべきかを検証する記事になります。

ただし、プライマリーについては様々なサイトで予測されておりますので、他サイトの予想をそのまま抜粋するにとどめ、メインはセカンダリーに妙味があるかに言及します。

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この記事の結論
  • ファブリカコミュニケーションズは主に中古車関連のITサービスを提供するビジネス
  • プライマリー目線では想定価格の2倍増程度と予想されている
  • セカンダリー目線では参加しないほうが無難と考えられる

どーも!タカナビです。

ファブリカコミュニケーションズは主に中古車に関連する様々なITサービスを提供する企業になります。
足元の業績は黒字かつ売上も右肩あがりのようで、成長している事業と言えそうです。

また、SBI証券がIPO副幹事であることからIPOチャレンジポイントを使った参戦も想定したほうが良いでしょう!

※投資判断は自己責任でお願いします。

事業内容

ファブリカコミュニケーションズは4つの事業から成り立っています。

  • U-CARソリューション
  • インターネットサービス
  • オートサービス
  • SMSソリューション

オートサービスはレンタカーや車の修理を行う事業とのことですが、それ以外はITサービスになります。
創業はIT関連で無くても、それらのノウハウを活かしてITサービスを展開するというのは建設DXを謳うスパイダープラスを思い出します。

各セグメントの事業内容を図示したものを目論見書から抜粋します。

U-CARソリューション(Symphony)

出典:目論見書より作成

インターネットサービス(各種メディア事業)

出典:目論見書より作成

SMSソリューション(Media SMS)

出典:目論見書より作成

オートサービス

出典:目論見書より作成

財務状況

事業内容の次は財務状況です。(3月期決算)
以下の表は目論見書からまとめています。

項目(単位:千円)20192020
売上高3,903,055
売上成長率129.34%
売上原価1,315,5951,784,369
売上原価率43.60%45.72%
売上総利益1,702,0512,118,686
売上総利益率56.40%54.28%
販売費及び一般管理費1,521,5301,771,784
販売費及び一般管理費率50.42%45.39%
営業損益180,521346,902
営業損益率5.98%8.89%
出典:目論見書より作成

2021年3月期の業績予想は出ていないようですが、第3四半期の業績を見るとかなり進捗率が良さそうに見えます。アフターコロナとしてメディア系の事業は復帰が早いのか・・・?などと感じてはいますが詳細は分かりません。

需給情報

IPOで株式がどの程度発行されるのか(新規発行株式)
IPOでは元々発行している株式がどの程度売り出されるか?(売出株式)

といった情報をおさえることが非常に重要です。
なぜなら、たくさんの株式が公募・売出されると、IPOで株式を割当てられた人達による売り圧力が存在することになるためです。

市場に出回る株式が多ければ多いほど上場後の初値は下がることになります。
逆に言うとセカンダリーを狙う人にとってはこういった銘柄を狙うことになります。

募集要項

募集要項の内容をまとめます。

項目データ
想定価格5,500円
公募価格6,000円
公募株数100,000
売出株数411,500
公開株数(合計)511,500
オーバーアロットメント76,700
上場時発行済み株数2,075,800
想定価格ベースの時価総額112億円
オファリング・レシオ(OA除く)23.51%
出展:目論見書から作成
  • オファリング・レシオが23.51%は低い水準かつ、規模自体もやや小さいです。
  • そのため初値が高騰しやすいと予想されます。
  • プライマリー目線はポジティブ、セカンダリー目線はネガティブです。

株主構成

募集要項は上場直後の売り圧力を表しますが、株主構成では上場後一定期間たったあとの売り圧力を計るために重要な情報となります。

ストックオプション分の株式を除くと株主構成は以下になります。
(スプレッドシートの画像にさせていただきます。)

  • 180日間のロックアップがしっかりかかっているところもあるのですが、かかっていないところや1.5倍ルールもあり、今回初値が高騰する可能性が高いことをふまえると、上場後の売り圧力もそれなりにありそうです。
  • そのため、プライマリー目線・セカンダリー目線ともにネガティブです

終わりに

ファブリカコミュニケーションズのプライマリーとセカンダリーの戦略をどうするべきか?をまとめていきます。

  • プライマリー:
    • オファリング・レシオが低いことから初値の高騰が期待できます。
    • ロックアップはやや緩いためその点はポジティブではありません。
    • 参考:やさしいIPOというサイトでは想定価格に対して、約2倍の値が付くと予想されているようです。
  • セカンダリー:
    • プライマリーの予想通り、初値が高騰する可能性が高いためネガティブ
    • ロックアップはやや緩いためネガティブ
    • 結論としてはセカンダリーで入るのは危険と考えます

ということで、最後にまとめておきます。

この記事の結論
  • ファブリカコミュニケーションズは主に中古車関連のITサービスを提供するビジネス
  • プライマリー目線では想定価格の2倍増程度と予想されている
  • セカンダリー目線では参加しないほうが無難と考えられる

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初値

初値は6,900円で公募価格比+900円(+15.0%)でした。
引けは6,410円でした。

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