2021年6月に上場予定のワンダープラネット(4199)に関して、プライマリー(初値売り)とセカンダリー(初値買い)投資すべきかを検証する記事になります。
ただし、プライマリーについては様々なサイトで予測されておりますので、他サイトの予想をそのまま抜粋するにとどめ、メインはセカンダリーに妙味があるかに言及します。
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- ワンダープラネットはゲーム事業を行うビジネス
- プライマリー目線では想定価格の+138%程度と予想されている
- セカンダリー目線では参加は見送るのが無難と考えられる
どーも!タカナビです。
ワンダープラネットはゲーム事業になります。
IPOテーマとしてはプライマリーでは若干ホット?な話題ですが、セカンダリーとしては特段注目されることのないテーマでしょうか。

目論見書から募集内容をふまえて考察したいと思います。
- ワンダープラネットへのプライマリー投資を検討されている方
- ワンダープラネットへのセカンダリー投資を検討されている方
- IPOの銘柄分析を参考にされたい方
※投資判断は自己責任でお願いします。
事業内容
ワンダープラネットは知っているタイトルはありませんでしたが、ゲーム事業を提供する企業です。
ゲーセクでいうと直近のIPOでいうと「coly(4175)」が思い出されます。

沿革を見るとしっかり、中国への展開もしているようですね。
業績
事業内容の次は財務状況です。(8月期決算)
項目(単位:千円) | 2019 | 2020 | 2021 |
---|---|---|---|
売上高 | 2,856,258 | 3,434,910 | 3,762,536 |
売上成長率 | – | 120.26% | 109.54% |
売上原価 | 2,338,940 | 2,537,374 | 2,855,414 |
売上原価率 | 81.89% | 73.87% | 75.89% |
売上総利益 | 517,318 | 897,536 | 907,122 |
売上総利益率 | 18.11% | 26.13% | 24.11% |
販売費及び一般管理費 | 647,891 | 584,574 | 628,158 |
販売費及び一般管理費率 | 22.68% | 17.02% | 16.70% |
営業損益 | -130,573 | 312,962 | 278,964 |
営業損益率 | -4.57% | 9.11% | 7.41% |
※2021年は半期実績を2倍した数字で算出
2021年8月期の業績予想は、増収増益ですが、成長はやや鈍化と言えそうです。

2020年で黒字化している点は良いですね。
需給
IPOで株式がどの程度発行されるのか(新規発行株式)
IPOでは元々発行している株式がどの程度売り出されるか?(売出株式)
といった情報をおさえることが非常に重要です。
なぜなら、たくさんの株式が公募・売出されると、IPOで株式を割当てられた人達による売り圧力が存在することになるためです。
市場に出回る株式が多ければ多いほど上場後の初値は下がることになります。
逆に言うとセカンダリーを狙う人にとってはこういった銘柄を狙うことになります。
募集要項
募集要項は以下の通りです。
項目 | データ |
---|---|
想定価格 | 2,410円 |
公募価格 | 2,560円 |
公募株数 | 50,000 |
売出株数 | 139,300 |
公開株数(合計) | 189,300 |
オーバーアロットメント | 28,300 |
上場時発行済み株数 | 2,149,412 |
想定価格ベースの時価総額 | 51.8億円 |
オファリング・レシオ(OA除く) | 8.81% |
- オファリングレシオは10%弱ということで、売り出される株式数がかなり少ないです。
- そのため、初値は高騰する可能性が高いです。
- プライマリー目線はポジティブ、セカンダリー目線はネガティブです。
株主構成
募集要項は上場直後の売り圧力を表しますが、株主構成では上場後一定期間たったあとの売り圧力を計るために重要な情報となります。
ストックオプション分の株式を除くと株主構成は以下になります。
(スプレッドシートの画像にさせていただきます。)

- ロックアップは社長以外は180日間1.5倍条件なので既存株主の売り圧力も強そうです。
- 初値形成後は株価は下がる可能性が高いです。
- そのため、プライマリー目線・セカンダリー目線ともにネガティブです。
終わりに
ワンダープラネットのプライマリーとセカンダリーの戦略をどうするべきか?をまとめていきます。
- プライマリー:
- オファリングレシオは低い水準なのでポジティブ
- ロックアップは絞られていないので、若干ネガティブ
- 参考:やさしいIPOというサイトでは想定価格に対して、約+138%増の値が付くと予想されているようです。
- セカンダリー:
- 初値が高騰する可能性が非常に高いためネガティブ
- 初値形成後は売り圧力も強いのでネガティブ
- 初値形成後に購入することは避けたほうが無難
ということで、最後にまとめておきます。
- ワンダープラネットはゲーム事業を行うビジネス
- プライマリー目線では想定価格の+138%程度と予想されている
- セカンダリー目線では参加は見送るのが無難と考えられる
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初値
初値は4,115円で公募価格比+1,555円(+60.7%)でした。
引けは4,815円でした。
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