2021年6月に上場予定のHCSホールディングス(4200)に関して、プライマリー(初値売り)とセカンダリー(初値買い)投資すべきかを検証する記事になります。
ただし、プライマリーについては様々なサイトで予測されておりますので、他サイトの予想をそのまま抜粋するにとどめ、メインはセカンダリーに妙味があるかに言及します。
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- HCSホールディングスは主にシステムインテグレーション事業のビジネス
- プライマリー目線では想定価格の50%増程度と予想されている
- セカンダリー目線では参加見送りが無難と考えられる
どーも!タカナビです。
HCSホールディングスは主にシステムインテグレーション事業のビジネスになります。

目論見書から募集内容をふまえて考察したいと思います。
また、SBI証券がIPO主幹事であることからIPOチャレンジポイントを使った参戦も想定したほうが良いでしょう!
- HCSホールディングスへのプライマリー投資を検討されている方
- HCSホールディングスへのセカンダリー投資を検討されている方
- IPOの銘柄分析を参考にされたい方
※投資判断は自己責任でお願いします。
事業内容
SI事業が中心の事業で、SalesforceやSAPのカスタマイズといったこともやっているようです。比較的安定性のある事業だとは思います。

業績
事業内容の次は財務状況です。(3月期決算)
項目(単位:千円) | 2019 | 2020 | 2021 ※ |
---|---|---|---|
売上高 | 4,436,420 | 4,747,703 | 4,663,285 |
売上成長率 | – | 107.02% | 98.22% |
売上原価 | 3,051,818 | 3,149,977 | 3,072,519 |
売上原価率 | 68.79% | 66.35% | 65.89% |
売上総利益 | 1,384,602 | 1,597,726 | 1,590,767 |
売上総利益率 | 31.21% | 33.65% | 34.11% |
販売費及び一般管理費 | 1,240,126 | 1,291,772 | 1,210,220 |
販売費及び一般管理費率 | 27.95% | 27.21% | 25.95% |
営業損益 | 144,476 | 305,954 | 380,547 |
営業損益率 | 3.26% | 6.44% | 8.16% |
※2021年は第3四半期実績を4/3倍した数字で算出
2021年3月期の業績予想は、売上は横ばいとなりそうと言えそうです。

需給
IPOで株式がどの程度発行されるのか(新規発行株式)
IPOでは元々発行している株式がどの程度売り出されるか?(売出株式)
といった情報をおさえることが非常に重要です。
なぜなら、たくさんの株式が公募・売出されると、IPOで株式を割当てられた人達による売り圧力が存在することになるためです。
市場に出回る株式が多ければ多いほど上場後の初値は下がることになります。
逆に言うとセカンダリーを狙う人にとってはこういった銘柄を狙うことになります。
募集要項
募集要項は以下の通りです。
項目 | データ |
---|---|
想定価格 | 1,730円 |
公募価格 | 1,800円 |
公募株数 | 360,000 |
売出株数 | 270,000 |
公開株数(合計) | 630,000 |
オーバーアロットメント | 94,500 |
上場時発行済み株数 | 2,520,000 |
想定価格ベースの時価総額 | 43.6億円 |
オファリング・レシオ(OA除く) | 25% |
- オファリング・レシオが25%はよくある水準かと思います。
- ただし、そもそもの規模が小さい点には留意が必要です。
- プライマリー目線はポジティブ、セカンダリー目線はネガティブです。
株主構成
募集要項は上場直後の売り圧力を表しますが、株主構成では上場後一定期間たったあとの売り圧力を計るために重要な情報となります。
ストックオプション分の株式を除くと株主構成は以下になります。
(スプレッドシートの画像にさせていただきます。)


- ロックアップ1.5倍の株主がおり、もし全て売却されると仮定すると6%程度の売り圧力になりますね。その他は180日間ロックアップがかかっており大きな売り圧力は無いと言えそうです。
- そのため、プライマリー目線・セカンダリー目線ともにポジティブです。
終わりに
HCSホールディングスのプライマリーとセカンダリーの戦略をどうするべきか?をまとめていきます。
- プライマリー:
- オファリングレシオ25%はよくある水準だが、そもそもの規模が小さいためポジティブ
- ロックアップもしっかりかかっておりポジティブ
- 参考:やさしいIPOというサイトでは想定価格に対して、約50%増の値が付くと予想されているようです。
- セカンダリー:
- 初値が高騰する可能性があるためネガティブ
- ロックアップがしっかりかかっていることからポジティブ
- 業績も加味するとセカンダリーとして妙味はあまりなさそうです。
ということで、最後にまとめておきます。
- HCSホールディングスは主にシステムインテグレーション事業のビジネス
- プライマリー目線では想定価格の50%増程度と予想されている
- セカンダリー目線では参加見送りが無難と考えられる
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初値
初値は2,210円で公募価格比+410円(+22.8%)でした。
引けは1,890円でした。
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