【上場取消】ビッグツリーテクノロジー&コンサルティング(4266)は業績良しも需給が悪い

IPO

新規上場の承認取消が決まったとのことです。

2022年2月に上場予定のビッグツリーテクノロジー&コンサルティング(4266)に関して、プライマリー(初値売り)とセカンダリー(初値買い)投資すべきかを検証する記事になります。

ただし、プライマリーについては様々なサイトで予測されておりますので、他サイトの予想をそのまま抜粋するにとどめ、メインはセカンダリーに妙味があるかに言及します。

▼Twitterアカウントはこちら▼
よりタイムリーな情報発信をしておりますのでよろしかったらフォローしてください!
@tanakavii

この記事の結論
  • ビッグツリーテクノロジー&コンサルティングは主にシステム開発を受託で行うビジネス
  • プライマリー目線では想定価格の+10%程度と予想されている
  • セカンダリー目線では初値での参戦しないことが無難と考えられる

どーも!タカナビです。

ビッグツリーテクノロジー&コンサルティングのIPOについて、目論見書から募集内容をふまえて考察したいと思います。

出典:SBI証券
この記事はこんな方にオススメです。
  • ビッグツリーテクノロジー&コンサルティングへのプライマリー投資を検討されている方
  • ビッグツリーテクノロジー&コンサルティングへのセカンダリー投資を検討されている方
  • IPOの銘柄分析を参考にされたい方

※投資判断は自己責任でお願いします。

事業内容

ビッグツリーテクノロジー&コンサルティング社は2つの事業によって構成されています。

  • DXセグメント
  • HRセグメント

DXセグメントは平たく言うと、SI事業です。企業に対して、受託でシステム開発を行います。
クラウドインテグレーションやAIオートメーションという単語があるので、前者はテラスカイやSharing Innovations、AIオートメーションはRPAホールディングスなどが競合としては上がりそうです。
SIerとのポジショニングとしては難易度が高く、規模が小さい案件を狙っていくとのことですが、一般的には高難易度で小規模の案件はリスクが高くなりがちだなとは思います。

出典:目論見書

HRセグメントはフリーランスの技術者を派遣する事業です。

各セグメントの売上比は

  • DXセグメント:85%
  • HRセグメント:15%
出典:目論見書

業績

事業内容の次は財務状況です。(9月期決算)

項目(単位:千円)201920202021※
売上高6,007,4756,455,9427,286,345
売上成長率107.47%112.86%
売上原価4,284,7964,531,5284,810,964
売上原価率71.32%70.19% 66.03%
売上総利益1,722,6791,924,4142,475,381
売上総利益率28.68%29.81%33.97%
営業損益1,722,6791,924,4142,475,381
営業損益率28.68%29.81%33.97%
当期純利益750,688632,986943,993
当期純利益率12.50%9.80%12.96%
出典:目論見書より作成

※2021年は半期実績を4/3倍した数字で算出
売上は地道ですが確実に伸ばしており、当期純利益の成長が加速しています。

需給

IPOで株式がどの程度発行されるのか(新規発行株式)
IPOでは元々発行している株式がどの程度売り出されるか?(売出株式)

といった情報をおさえることが非常に重要です。
なぜなら、たくさんの株式が公募・売出されると、IPOで株式を割当てられた人達による売り圧力が存在することになるためです。

市場に出回る株式が多ければ多いほど上場後の初値は下がることになります。
逆に言うとセカンダリーを狙う人にとってはこういった銘柄を狙うことになります。

募集要項

募集要項は以下の通りです。

項目データ
想定価格5,000円
公募価格未定
公募株数60,000
売出株数3,656,100
公開株数(合計)3,716,100
オーバーアロットメント557,300
上場時発行済み株数7,028,856
想定価格ベースの時価総額351.4億円
オファリング・レシオ(OA込)60.8%
出展:目論見書から作成
  • オファリングレシオが60%は極めて高い水準です。
  • プライマリー目線はネガティブ、セカンダリー目線はポジティブです。

株主構成

募集要項は上場直後の売り圧力を表しますが、株主構成では上場後一定期間たったあとの売り圧力を計るために重要な情報となります。

ストックオプション分の株式を除くと株主構成は以下になります。
(スプレッドシートの画像にさせていただきます。)

出典:目論見書より作成
  • VCの割合が非常に高く、ロックアップに1.5倍条項があります。
  • そのため、プライマリー目線・セカンダリー目線ともにネガティブです

終わりに

ビッグツリーテクノロジー&コンサルティングのプライマリーとセカンダリーの戦略をどうするべきか?をまとめていきます。

  • プライマリー:
    • オファリングレシオの観点からはネガティブ
    • ロックアップの観点からはネガティブ
    • 参考:やさしいIPOというサイトでは想定価格に対して、約+10%の値が付くと予想されているようです。(個人的には公募割れの可能性が高そう)
  • セカンダリー:
    • 初値がネガティブなため、セカンダリー目線はポジティブ
    • ロックアップの観点からはネガティブ
    • 業績はそこそこ良く、PERも37倍程度ではありますが、あまりにも需給が悪いため参戦しないのが無難と考えられます。
    • ただし、需給面で非常に安くなった場合、業績しだいでは強いポテンシャルを持つとも思いますので今後の決算を追っていったほうがよいでしょう。

ということで、最後にまとめておきます。

この記事の結論
  • ビッグツリーテクノロジー&コンサルティングは主にシステム開発を受託で行うビジネス
  • プライマリー目線では想定価格の+10%程度と予想されている
  • セカンダリー目線では初値での参戦しないことが無難と考えられる

▼役立つ情報を発信中!!▼

Twitterではこのような情報をよりリアルタイムに発信しております!
参考になりましたら「いいね」と「リツイート」いただけると大変励みになります!!

初値

※追記予定

コメント

タイトルとURLをコピーしました