2021年11月に上場予定のPhotosynth(4379)に関して、プライマリー(初値売り)とセカンダリー(初値買い)投資すべきかを検証する記事になります。
ただし、プライマリーについては様々なサイトで予測されておりますので、他サイトの予想をそのまま抜粋するにとどめ、メインはセカンダリーに妙味があるかに言及します。
▼Twitterアカウントはこちら▼
よりタイムリーな情報発信をしておりますのでよろしかったらフォローしてください!
@tanakavii
- Photosynthは「Akerun」を提供する企業
- Akerunは入退室管理やスマートロックのサービスで、入退室の履歴から勤怠管理やカメラ連携といった機能などが付く。
- プライマリー目線では想定価格の+30%程度と予想されている
- セカンダリー目線では想定価格付近の値段である1,500円であれば参加を検討しても良いと考えている
どーも!タカナビです。
Photosynth(フォトシンスと読むそうです)のIPOについて、目論見書から募集内容をふまえて考察したいと思います。

- Photosynthへのプライマリー投資を検討されている方
- Photosynthへのセカンダリー投資を検討されている方
- IPOの銘柄分析を参考にされたい方
※投資判断は自己責任でお願いします。
事業内容
- Photosynthは「Akerun」を提供する企業です。
- Akerunは入退室管理やスマートロックのサービスで、入退室の履歴から勤怠管理やカメラ連携といった機能もついています。

- オンプレでの構築や電気工事といった手間をこのソリューションで解決するという点では筋の良さそうなサービスだと感じました。

業績
事業内容の次は財務状況です。(12月期決算)
項目(単位:千円) | 2019 | 2020 | 2021※ |
---|---|---|---|
売上高 | 778,842 | 1,175,930 | 1,432,910 |
売上成長率 | – | 150.98% | 121.85% |
売上原価 | 151,903 | 210,398 | 146,424 |
売上原価率 | 19.50% | 17.89% | 10.22% |
売上総利益 | 626,939 | 965,532 | 1,286,486 |
売上総利益率 | 80.50% | 82.11% | 89.78% |
販売費及び一般管理費 | 1,320,326 | 1,632,566 | 1,912,136 |
販売費及び一般管理費率 | 169.52% | 138.83% | 133.44% |
営業損益 | -693,387 | -667,034 | -625,650 |
営業損益率 | -89.03% | -56.72% | -43.66% |
※2021年は半期実績を2倍した数字で算出
- 2020年の売上は11.8億円で成長率+51%、営業損益は-6.7億円で売上の占める割合で言うと-57%と、とんでもなく赤字

- ストック収入の割合は9割で、ARRは2020年で12億円。解約率は1%台半ばとのこと。
- 課金モデルがよくわからず。。扉ごとのストック収益と書いてあるので、鍵の個数×月額利用料・・・といった感じなのでしょうか。
需給
IPOで株式がどの程度発行されるのか(新規発行株式)
IPOでは元々発行している株式がどの程度売り出されるか?(売出株式)
といった情報をおさえることが非常に重要です。
なぜなら、たくさんの株式が公募・売出されると、IPOで株式を割当てられた人達による売り圧力が存在することになるためです。
市場に出回る株式が多ければ多いほど上場後の初値は下がることになります。
逆に言うとセカンダリーを狙う人にとってはこういった銘柄を狙うことになります。
募集要項
募集要項は以下の通りです。
項目 | データ |
---|---|
想定価格 | 1,500円 |
公募価格 | 1,500円 |
公募株数 | 700,000 |
売出株数 | 5,613,300 |
公開株数(合計) | 6,313,300 |
オーバーアロットメント | 946,900 |
上場時発行済み株数 | 15,235,400 |
想定価格ベースの時価総額 | 229億円 |
オファリング・レシオ(OA込) | 47.65% |
- 規模がそこそこ大きく、売出がとても多いのです。オファリングレシオが50%近いのはかなり高い水準ですね。
- プライマリー目線はネガティブ、セカンダリー目線はポジティブです。
株主構成
募集要項は上場直後の売り圧力を表しますが、株主構成では上場後一定期間たったあとの売り圧力を計るために重要な情報となります。
ストックオプション分の株式を除くと株主構成は以下になります。
(スプレッドシートの画像にさせていただきます。)


- 90日1.5倍の株主もいるのですが、意外とタイトめな設定だなと思いました。
- そのため、プライマリー目線・セカンダリー目線ともにポジティブです。
終わりに
Photosynthのプライマリーとセカンダリーの戦略をどうするべきか?をまとめていきます。
- プライマリー:
- オファリングレシオが非常に高い水準であることからネガティブ
- ロックアップはしっかりかかっているのでポジティブ
- 参考:やさしいIPOというサイトでは想定価格に対して、約+30%の値が付くと予想されているようです。
- セカンダリー:
- 初値の高騰は無さそうなためポジティブ
- ロックアップはしっかりかかっているのでポジティブ
- 想定価格であればPSR15倍程度で許容範囲であるが、最初から割高の印象。この水準を切るくらいだとセカンダリーも妙味がありそう
ということで、最後にまとめておきます。
- Photosynthは「Akerun」を提供する企業
- Akerunは入退室管理やスマートロックのサービスで、入退室の履歴から勤怠管理やカメラ連携といった機能などが付く。
- プライマリー目線では想定価格の+30%程度と予想されている
- セカンダリー目線では想定価格付近の値段である1,500円であれば参加を検討しても良いと考えている
▼役立つ情報を発信中!!▼
- 投資成績を公開中!:投資成績
- POの投資戦略:POで儲けろ!1回の取引で勝率70%リターン3%を狙う戦略
- 推し銘柄!ウェルスナビ:【2021年2月決算】ウェルスナビの株価予測
- 推し銘柄!Appier Group:【IPO落選してもチャンスあり!】Appier Group(4180)の分析
- IPO考察!Safie:【セカンダリー狙い目?!】セーフィーのIPOは申し込みたい!
Twitterではこのような情報をよりリアルタイムに発信しております!
参考になりましたら「いいね」と「リツイート」いただけると大変励みになります!!
初値
※後日追記
初値は1,410円で公募価格比-90円(-6.0%)でした。
引けは1,394円でした。
コメント