2021年6月に上場予定のWaqoo(4937)に関して、プライマリー(初値売り)とセカンダリー(初値買い)投資すべきかを検証する記事になります。
ただし、プライマリーについては様々なサイトで予測されておりますので、他サイトの予想をそのまま抜粋するにとどめ、メインはセカンダリーに妙味があるかに言及します。
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- Waqooは主に「HADA NATURE」という美容商材を企画・販売するビジネス
- プライマリー目線では想定価格の60%増程度と予想されている
- セカンダリー目線ではロックアップ解除以降は妙味あると考えられる
どーも!タカナビです。
今回はWaqooについて分析していきたいと思います。

目論見書から募集内容をふまえて考察したいと思います。
また、SBI証券がIPO主幹事であることからIPOチャレンジポイントを使った参戦も想定したほうが良いでしょう!
- Waqooへのプライマリー投資を検討されている方
- Waqooへのセカンダリー投資を検討されている方
- IPOの銘柄分析を参考にされたい方
※投資判断は自己責任でお願いします。
事業内容
Waqooは主に「HADA NATURE」という美容商材を企画・販売する会社で、ECやD2Cによるマーケティングを行うという特長のある企業です。

事業系統図も載せておきます。

業績
事業内容の次は財務状況です。(9月期決算)
項目(単位:千円) | 2019 | 2020 | 2021 ※ |
---|---|---|---|
売上高 | 3,386,006 | 4,504,914 | 4,925,520 |
売上成長率 | – | 133.05% | 109.34% |
売上原価 | 615,408 | 749,732 | 893,536 |
売上原価率 | 18.18% | 16.64% | 18.14% |
売上総利益 | 2,770,598 | 3,755,182 | 4,031,984 |
売上総利益率 | 81.82% | 83.36% | 81.86% |
販売費及び一般管理費 | 3,559,337 | 3,647,853 | 3,949,256 |
販売費及び一般管理費率 | 105.12% | 80.97% | 80.18% |
営業損益 | -788,739 | 107,329 | 82,728 |
営業損益率 | -23.29% | 2.38% | 1.68% |
※2021年は半期実績を2倍した数字で算出
2021年9月期の業績予想は、増収の見込みですが、やや成長は鈍化と言えそうです。
コロナ禍ということでECやD2Cに主軸をおくWaqooは昨年素晴らしい成長しており、それに比べると成長が鈍化という見方をしています。
ただし、比較対象となりそうなI-ne(4943)は2021年の予想も昨年と変わらない成長率という予想をしているので、コロナだけでこの成長鈍化がしょうがないと捉えるのも違うのかもしれません。。

需給
IPOで株式がどの程度発行されるのか(新規発行株式)
IPOでは元々発行している株式がどの程度売り出されるか?(売出株式)
といった情報をおさえることが非常に重要です。
なぜなら、たくさんの株式が公募・売出されると、IPOで株式を割当てられた人達による売り圧力が存在することになるためです。
市場に出回る株式が多ければ多いほど上場後の初値は下がることになります。
逆に言うとセカンダリーを狙う人にとってはこういった銘柄を狙うことになります。
募集要項
募集要項は以下の通りです。
項目 | データ |
---|---|
想定価格 | 1,880円 |
公募価格 | 1,920円 |
公募株数 | 191,400 |
売出株数 | 318,100 |
公開株数(合計) | 509,500 |
オーバーアロットメント | 76,400 |
上場時発行済み株数 | 2,924,778 |
想定価格ベースの時価総額 | 55億円 |
オファリング・レシオ(OA除く) | 17.42% |
- 規模が小さく、オファリング・レシオが20%以下で低い割合ですので、初値は高騰すると予想されます。
- プライマリー目線はポジティブ、セカンダリー目線はネガティブです。
株主構成
募集要項は上場直後の売り圧力を表しますが、株主構成では上場後一定期間たったあとの売り圧力を計るために重要な情報となります。
ストックオプション分の株式を除くと株主構成は以下になります。
(スプレッドシートの画像にさせていただきます。)

- 売り圧力をはかるためのロックアップですが、1.5倍条件がついている株主が多いですね。(12%程度)初値が2倍程度つけてからいっせいに売られるというストーリーが思い浮かばれます。
- そのため、プライマリー目線・セカンダリー目線ともにネガティブです。
終わりに
Waqooのプライマリーとセカンダリーの戦略をどうするべきか?をまとめていきます。
- プライマリー:
- オファリングレシオは低い水準のため初値が高騰する要因になる
- ロックアップ条件は緩いため売り圧力はある
- 参考:やさしいIPOというサイトでは想定価格に対して、約60%増の値が付くと予想されているようです。
- セカンダリー:
- 初値が60%程度上がるため、ネガティブ
- 上記に伴い、1.5倍条件のかかる株主による売り圧力が強いためネガティブ
- 初値形成後の参戦は危険ですが、業績としては悪くないと感じており、既存株主が売り抜けてから、業績をみつつ参加するのは妙味があると感じます。
ということで、最後にまとめておきます。
- Waqooは主に「HADA NATURE」という美容商材を企画・販売するビジネス
- プライマリー目線では想定価格の60%増程度と予想されている
- セカンダリー目線ではロックアップ解除以降は妙味あると考えられる
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初値
初値は2,362円で公募価格比+442円(+23.0%)でした。
引けは2,170円でした。
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