不動産投資をやられている方は毎年確定申告を行うことになると思います。
この記事では不動産投資をされている方に向けて、確定申告の書類作成方法を徹底解説いたします!
どーも!タカナビです。
不動産投資をされている方であれば確定申告は毎年の恒例行事かと思いますが、みなさんご自身で申告されていますか?
税理士の方にお願いできるので、任せっぱなしという方もいるかもしれませんが資産規模が大きくなければ、税の勉強にもなるので自分で行ってみても良いと思います!
今回ははじめて不動産投資をされて確定申告を行う方に向けて、書類作成方法を公開したいと思います!
扱っている不動産の種別や事業規模、法人化の有無等で申請方法が異なると思いますので、一部参考にしていただきながらご確認ください。
- 区分マンションの不動産投資を始め、自分で確定申告したいという方。
- 本記事は以下の条件の方であればそのまま実践いただければ実践していただけます!他の方も参考になりますのでぜひ確認ください!
- 区分マンション賃貸による投資である
- 金融機関に融資を受けて経営をしている
- 青色申告を行う
本記事では不動産の収支関連を入力する部分のみの手順となりますので、
合わせて下記記事を見ていただき、税務署に郵送する流れも合わせてご確認ください!
また、株取引をされていて確定申告を行いたい方は以下記事も確認してくださいね!
STEP1 申告に必要な手続きや書類準備をする
STEP2 確定申告書類を作成する
STEP1 申告に必要な手続きや書類準備をする
【事前準備】
不動産投資をした場合、賃貸経営を行うオーナーという立場になりますので、税を納めるために白色もしくは青色申告をする必要がございます。
青色申告をする場合は事前に承認を受ける必要がございます。
国税庁のウェブサイト等を参照してどちらで申告するか決めてくださいね。
参考までに国税庁のリンクを貼っておきます!
本記事では青色申告を行う前提で紹介していきます!
必要な書類は以下になります。
全般
- 源泉徴収票
- 本人確認書類
不動産
- ローン返済実績の分かる書類
- 取得不動産に関する以下の情報の分かる書類
- 物件情報詳細(物件名・住所・敷地面積等)
- 減価償却費
- 建物費
- 火災等の保険料
※複数取得されている方はすべて用意しましょう!
STEP2 確定申告書類を作成する
にアクセスしてスタートです!
- STEP2-1事前入力
今回は新規に作成することを想定した手順になりますので、「作成開始」をクリックしてください。
こちらの画面で税務署への提出方法を選択します。
今回は印刷して提出する形式でのご紹介になります。図の赤枠の▲をクリック(①)すると、”所得税”、”決算書・収支内訳書”、”消費税”、”贈与税”が選択できますが、今回はご自身の所得に対する控除等の申請になりますので、所得税をクリック(②)してください。
今回は株式の売買含めた所得の申告向けの解説になりますので、図の通り、赤い作成開始ボタンをクリックしてください。
- 申告の種類
- 株式取引のみのサラリーマンの方であればチェック不要です。
- 不動産投資や個人事業を営んでおり、青色申告されている方はチェックをいれましょう。
- 申告の種類
- STEP2-2源泉徴収票の入力
ここからは、ご自身の給料(源泉)にかかわる項目を埋めていきます!
所属されている企業で年末調整を行っていることを想定しております。
お手元に源泉徴収票を用意していれば見本にしたがって入力するのみです!図の通り、「給与」ボタンをクリックすると入力画面が出るので、さらに「入力する」をクリックしてください。
- 支払金額
- いわゆる額面の給料を入力します。
- いわゆる額面の給料を入力します。
- 源泉徴収税額
- 年末調整後に確定した納税額です。
- 年末調整後に確定した納税額です。
- (源泉)控除対象配偶者の有無等・・・
- 控除対象の配偶者の有無を選択します。
- 控除対象の配偶者の有無を選択します。
- 控除対象不要親族の数の記載
- 扶養家族に該当する人数を入力します。
- 扶養家族に該当する人数を入力します。
- 16歳未満扶養親族の数の記載
- 扶養家族のうち16歳未満親族の数を入力します。
- 扶養家族のうち16歳未満親族の数を入力します。
- 社会保険料等の金額
- 社会保険料等の入力をします。
- 社会保険料等の入力をします。
- ⑦~⑨の項目
- 生命保険に関する入力を行います。
- 生命保険に関する入力を行います。
- 介護医療保険料の金額
- 介護医療保険に関する入力を行います。
- 介護医療保険に関する入力を行います。
- ⑪⑫の項目
- 個人年金に関する入力を行います。
- 個人年金に関する入力を行います。
- 地震保険料の控除額の記載
- 地震保険に関する入力を行います。
- 地震保険に関する入力を行います。
- 住宅借入金等特別控除の額の記載
- 住宅ローン控除を受けられる方が入力を行います。
- 住宅ローン控除を受けられる方が入力を行います。
これで入力完了です!
前ステップで入力した内容が簡易な形式で表示されますので、間違いなければ「次へ進む」をクリックします。
ここで入力に誤りがあればエラーメッセージが出ますので、落ち着いて確認をしてください! - 支払金額
- STEP2-3各種控除項目の入力(参考まで)
場合によっては所得控除に関する入力を行う方もいらっしゃるかと思います。
例えば、以下のような控除です。
・医療費控除
・寄附金控除(ふるさと納税)下にスクロールすると画像のように入力するためのリンクがありますので、必要に応じて入力を行ってください!
参考までに以下の記事で医療費控除とふるさと納税をする際の必要な入力作業は手順を公開していますので合わせてご確認ください! - STEP2-4決算書・収支内訳書の入力
ここから本記事のテーマである不動産関連の入力STEPになります!
継続して不動産関連情報の入力に入る方は図の左上の「決算書・収支内訳作成コーナー」をクリックしてください。
また、右下にある「入力データの一時保存」で一時的にデータを保存することができ、再開する場合は青色申告決算書・収支内訳書にある「作成開始」ボタンをクリックしてください。「決算書・収支内訳作成コーナー」をクリックした場合、上記のポップアップがでますが、「OK」→「キャンセル」ボタンをクリックしてください。
(ただし、昨年確定申告をし、データがある場合は「OK」をクリックします。)- 決算書・収支内訳書の提出方法の選択
- “印刷して郵送等で提出する。”を選択します。
- “印刷して郵送等で提出する。”を選択します。
- 作成する決算書・収支内訳書の選択
- “青色申告決算書を作成する。”を選択します。
- “青色申告決算書を作成する。”を選択します。
最後に「入力終了(次へ)」をクリックします。
一番下の青色申告決算書(不動産所得用)をクリックします。
図のような画面が出ますので、「賃貸料」をクリックします。
「新規に不動産所得の収入を入力する」をクリックします。
- 貸家・貸地等の別
- 貸家(居住用)を選択してください。
- 貸家(居住用)を選択してください。
- 用途(住宅用、住宅用以外等の別)
- 住宅用を選択してください。
- 住宅用を選択してください。
- 不動産の所在地~貸付面積
- 各項目を売買契約書や賃貸借契約書等を確認して正確に入力してください。
- 各項目を売買契約書や賃貸借契約書等を確認して正確に入力してください。
- 賃貸料
- 実績に基づいて正確に入力してください。
(たいていの場合、集金代行をする企業から案内があると思います。)
- 実績に基づいて正確に入力してください。
その他項目は基本的に入力不要かと思いますが、礼金・その他収入・預り金等があれば必要に応じて入力をお願いします。
最後に「入力終了(次へ)」をクリックします。入力した内容が簡易な形式で表示されますので、間違いなければ「入力終了(次へ)」をクリックします。
決算書の入力画面に戻ります。
租税公課と損害保険料を図の通り入力します。- 租税公課
- 購入した初年度であれば不動産取得税・都市計画税、その後は固定資産税を入力します。
- 購入した初年度であれば不動産取得税・都市計画税、その後は固定資産税を入力します。
- 損害保険料
- 火災保険や場合によっては地震保険に加入するかと思いますので、そちらの保険料を”年換算”で入力します。(火災保険は複数年での契約となるケースが多いので、その場合は契約年数を割った金額を記載しましょう。)
入力が終わったら「減価償却費」をクリックします。
「新規に減価償却を入力する」をクリックします。
- 減価償却資産の種類等
- 建物・車両・機械・備品等(定額法)を選択します。(現在の物件は定額法だと思います。)
- 建物・車両・機械・備品等(定額法)を選択します。(現在の物件は定額法だと思います。)
- 減価償却資産の細目
- 建物及びその附随設備を選択します。
- 建物及びその附随設備を選択します。
- 減価償却資産の名称
- 保有されているマンション名を入力してください。
- 保有されているマンション名を入力してください。
- 面積又は数量/取得年月
- 売買契約書に基づいて正確に情報を入力してください。
- 売買契約書に基づいて正確に情報を入力してください。
- 取得価額
- 部屋そのもの等の”躯体”に関する取得価格を入力してください。
- 部屋そのもの等の”躯体”に関する取得価格を入力してください。
- 前年末未償却高
- 昨年の未償却残高を確認して入力してください。
なお、初めての減価償却の場合0と入力してください。
- 昨年の未償却残高を確認して入力してください。
- 耐用年数
- 耐用年数を入力してください。
- 耐用年数を入力してください。
- 本年中の償却期間
- 基本は「12」ですが、年の途中で購入した場合は購入した月から12月までの期間を入力してください。
- 基本は「12」ですが、年の途中で購入した場合は購入した月から12月までの期間を入力してください。
- 事業専用(貸付)割合
- 100.00と入力してください。
- 100.00と入力してください。
- 摘要
- 躯体と入力してください。
(あくまで躯体(部屋等)部分の入力を行っているという意味です。)
- 躯体と入力してください。
最後に「入力終了(次へ)」をクリックしてください。
続いて設備部分の入力をするために「新規に減価償却資産を入力する」をクリックします。
こちらは躯体の入力と同じように入力していただければ大丈夫かと思います。
「入力終了(次へ)」をクリックします。入力した内容が簡易な形式で表示されますので、間違いなければ「入力終了(次へ)」をクリックします。
決算書の入力画面に戻ります。
「借入金利子」をクリックします。- 金融機関分の借入金利子の合計入力
- 金融機関から送付される金利の合計を入力します。
- 金融機関から送付される金利の合計を入力します。
- 土地棟を取得するために要した負債の利子の合計入力
- 経費が所得より多い(赤字)の場合、(上記利息×土地対価÷譲渡価格)を入力します。
最後に「入力終了(次へ)」をクリックします。
決算書の入力画面に戻ります。
その他経費項目を入力します。
ここは経費を入力する分なので人によって異なるのですが、管理費・集金代行あたりは発生するのではないかと思います。
また、現地視察費や関連書籍購入等、事業運営に必要な費用が発生した場合は入力しましょう。
最後に「入力終了(次へ)」をクリックします。所得が表示されます。特に問題無ければ「入力終了(次へ)」をクリックします。
- 青色申告特別控除
- 10万円を選択します。
- 10万円を選択します。
- 決算書等作成コーナーで貸借対照表を作成しますか?
- 作成しないを選択します。
青色申告をする際、10万円控除を行うか65万円控除をおこなうか選択することになりますが、区分1戸程度では10万円控除になります。
事業と呼べる程度規模が大きくなった際は65万円控除となるようです!
(その場合は税務署の目が厳しくなったり、貸借対照表を作成したりと大変な部分もありますが。。)控除後の所得金額が表示されますので、問題無ければ「次へ」をクリックします。
ご自身の基本情報を入力する欄です。
入力フォームをみて入力いただければ問題ないかと思います!
最後に「申告書等作成終了 次へ」をクリックします。「帳票表示・印刷」で帳票を取得しておきましょう。
「印刷終了 次へ」をクリックします。「所得税の確定申告書を作成する」をクリックし、そのあとのポップアップ画面は「はい」をクリックします。
「作成開始」をクリックしてください。
不動産関連の収支情報が引き継ぐことができます!「入力終了(次へ)」をクリックし、「OK」をクリックします。
一番下までスクロールし「入力終了(次へ)」をクリックし「OK」をクリックします。
以降は郵送までの流れになりますので、下記リンクを参照していただき書類を税務署に届けましょう! - 決算書・収支内訳書の提出方法の選択
終わりに
いかがっだでしょうか?
区分マンション1件程度でしたら、そこまで大変な作業でないことがお分かりいただけたかと思います!
ただ、入力に迷うことがあれば税理士や不動産の方に相談しましょうね!
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