- 新高値投資における売却タイミングは「①期待通り20%まで上昇したとき(成功)」と「②期待が外れて15%まで下落したとき(失敗)」「③1ヶ月経っても①②に到達しなかったとき(1ヶ月ルール)」が基本
- ①のケースは場合によっては持ち越すことも良いが、複数単元持っていれば一部は利確しておくと良い
- ③の1ヶ月ルールは決算は原則またがないこと
本記事では新高値投資手法における売りタイミングをご紹介します。
最後まで読んでいただき、みなさんが新高値投資が実践できるようになれればと思っております。
新高値投資とは何かをまだご存知無い方は以下の記事をご覧いただければと思います。
※最終的な投資判断は自己責任でお願いします。
新高値投資3つの売却タイミング
売りは利益が出たときだけでなく、思惑通り株価が上がらず損失が膨らんだときも非常にタイミングが重要になります。
そのため、いくつかのケースに分けて売りのタイミングをお伝えできればと思います。
まず簡単に概要を示したのが以下の図です。

上記画像のように、
- 20%上昇したら売却
- 15%下落したら売却
- 上記に抵触せず1ヶ月が経過したら売却
で売却するようにしましょう。
20%上昇したら売り
1つ目の売りタイミングは無事に20%上昇を果たしたケースです。

1ヶ月で株価が20%上昇することは珍しいケースですが、上記図の上のケースのように、さらに株価が上昇し30%、40%となっていくことは本当に稀です。
さらに株価が上昇するケースは以下のような状況が考えられます。
- 決算が非常に良い:決算の結果、売上成長率が前年比で非常に伸びた 等
- 地合いが非常に良い:コロナショック後のコロナバブルのような相場 等
- 銘柄のテーマが良い:コロナ禍でワクチンができない間の巣篭もり銘柄 等
この記事は2020年に執筆していますが、この年は1ヶ月で20%を余裕で超えていき、3ヶ月で50%を超えるような銘柄がたくさんありました。
ただし例にあげたような、コロナショックにより金融緩和が過去にない大規模な形で行われ、ECや遠隔医療を専業としていた銘柄が50%を達成していくような状況でした。(2倍とかですら珍しくありませんでした)
このような特殊な環境であれば1ヶ月20%に固執するのはもったいないとは思いますが、軟調な相場ではせいぜい20%が関の山でしょう。
※コロナバブルやアメリカ大統領選挙前後の時期が過ぎた2020/11で定量データを取っているので事実確認をしてみようと思っています。
さて、よくあるケースとしては数ヶ月の間平行線となり、また高値を目指していくという流れです。
このようなパターンでは、元本割れするようなリスクはかなり低減されるのですが、20%以上上昇するのに半年といったそれなりの期間がかかるので、やはり一度20%で利確をするほうがよいと考えています。
15%下落したら売り
2つ目の売りタイミングは損切りをするケースです。
心情的に利確よりも損切りのほうが辛いので実行が非常に難しい(というか辛い)のですが、ぜひとも実践していただきたいです。

図のように新高値をブレイク(突破)したと思いきや実は上昇力が無く、上値抵抗線であったというケースです。
新高値投資は新高値を取ったタイミングではその銘柄に投資した人は全員が含み益を抱えている状態なので「売らずにもっと保持しておこう」という心理によって、さらなる株価上昇を狙うのですが、「新高値をとってやっと損切りせず売り抜けられる」と考える人もおり、その売り圧力によって株価が上がらず下落してしまうこともあります。
その場合は損切りをする必要もあるため、必ず行いましょう。
次になぜ15%下落なのか?
という点ですが、新高値を取ってから一度下げてさらに上げるパターンがあります。
カップウィズハンドルというチャートパターンに近い考え方で、
新高値で買い進み、短期の利確勢が売り当てる、短期勢の売りが無くなると長期目線のホルダーが多くなりじわじわと株価が上昇していくと考えられているためです。
参考までにカップウィズハンドルの参考記事を掲載します。

そのため、15%まではじっと我慢してホールドしてほしいです。
購入してから1ヶ月経過した場合、結果に関わらず売り
3つ目は期限切れによる売却を行うケースです。

新高値を取ったあとは強い上昇力を持って株価は上がっていくことがありますが、その後軟調となることもあります。
その場合、またへなへなと新高値付近まで株価が落ちる可能性もあるため、ある程度短期間で決着をつけると良いと考えられています。
その他
基本的な3つの観点はお伝えしましたが、その他お伝えしたい事項をまとめます。
- 複数単元持っており、①の売りタイミングがきた場合、一部は利確を実行する
- いずれの売りタイミングより前に決算発表日がきた場合、よほどの自信が無い限りは売却する
1つ目は①のタイミングの話ですが、20%到達時点で一度売却したほうが良いと考えています。
定量的にデータが揃ってはいませんが、コロナバブルのピークを過ぎてから50%を超えるような上昇を示す銘柄はごく一部です。自身がある場合、そのままホールドもあると思いますが、一部は利確することをおすすめしております。
2つ目はすべて共通で、決算跨ぎは避けようという話です。
前回決算を分析して自信があれば持ち越してもいいですが・・・大抵新値を取った銘柄の決算跨ぎは失敗します。
- 仮設理由1:すでに決算発表も織り込んだ株価になっている(から新高値を取っている)
- 仮設理由2:テーマ株で過大な期待が乗っている(から新高値を取っている)
このような理由から良い決算でも期待よりは低いということで売られる可能性が高いです。
終わりに
短期的に株を売買する場合、買いタイミングも重要ですが、売りタイミングも非常に重要です。
今回はそのルールをある程度厳密に決めることで、リスクヘッジしつつ、期待するリターン(今回ではプラス20%)を得ることをお伝えしたかったです。
言うは易しで心理的に非常に難しいオペレーションなのですが、ぜひ身につけていただきたいです!
- 新高値投資における売却タイミングは「①期待通り20%まで上昇したとき(成功)」と「②期待が外れて15%まで下落したとき(失敗)」「③1ヶ月経っても①②に到達しなかったとき(1ヶ月ルール)」が基本
- ①のケースは場合によっては持ち越すことも良いが、複数単元持っていれば一部は利確しておくと良い
- ③の1ヶ月ルールは決算は原則またがないこと
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