- 一般的にPOは短期的には下がる傾向にある(長期的にはポジティブなことも多々ある)
- POの中でもJ-REITの公募増資が発表された場合は是非公募申込に参加してほしい
- J-REITの公募に当選した場合は、受渡日の始値で売却することで利益を取れる可能性が高い
- 1回の取引で勝率70%リターン3%を期待した戦略として紹介する
どーも!タカナビです。
本記事では株式投資による投資パフォーマンスを向上させるために、1つの手段としてREITの公募増資に関する投資手法を紹介させていただきます。
この手法を使った際の期待リターンとしては1回の取引で3%と考えております。
当然、絶対儲かる投資というものは存在しないので失敗するケースもあることと、POという公募での株式取得となることからやや再現性が低くなる点に留意が必要となります。
※最終的な投資判断は自己責任でお願いします。
- 投資手法のバリエーションを増やしたい方
- POによる取引で本当に儲けることができるか不安な方
- POで売買を行って損をしたことがあり敬遠されている方
大前提としてNISAやiDeCoによる積立投資をしていない方は、まずそちらを最優先で行ってください。
この記事を見てくださっている方は、すでに投資でパフォーマンスを存分に発揮されている方ではなく、試行錯誤をされている段階かと思います。
そういった方はまずは”資産形成”として長期的な資金は別で取っておく必要があると考えております。自分自身も積立NISAと確定拠出年金での運用をアメリカの指数であるS&P500に連動する商品で行っています。
それでも余るような資金がある場合は、ぜひ実践してみていただければと思います!
本ブログでは新高値投資という手法の理論だけでなく、実践するための型にすることでどなたでも実践するレベルにすることが目的となっております。
知るべきことが多いのですが、できるだけわかりやすくお伝えするよう努力しますので、ぜひチャレンジをしてもらえればと思います!
特に日中帯はお仕事や家事等で株式市場が空いている間は時間を割くことができない兼業トレーダー方でも少し時間を割くだけで良いパフォーマンスが出ると信じております。
みなさんの投資成績が少しでも向上できることを祈って…
そもそもPOって何?
まずはPOというものが何かをお伝えします。
詳しくはぐぐってください・・・になってしまうのですが(笑)
POはPublic(公開の)Offering(売り物)の略称になります。
企業が研究開発やら設備投資を行う際にはお金が必要になりますが、そのお金を調達する手段として新たに株式を発行して不特定多数の投資家から資金を集める(=公募増資)や所有している株式を売り出す(=売出)というやり方があります。
こうした営みを総称してPOと呼んでおり、広く世の中の投資家に対して株を売ることから公開の売り物と呼ばれるみたいです。
参考:https://kabu.com/sp/item/ipo_po/about_po.html
ここまでは企業目線でのPOの意味についてお話しましたが、これから投資家目線でのPOの意味をお伝えします。
POは公募増資と売出に分かれるのは前述した通りですが、それぞれで株価に与える影響の意味合いが変わります。
- 公募増資:株価の希薄化が発生し株価下落の要因となります。
- 売出:これまで出回らなかった安定的な株式が流動的になるため、短期筋の投資家による売買で株価下落の要因となります。(※株価の希薄化は無いため理論上の影響はありませんが、需給の悪化という懸念があります)
あまり厳密さはいらないと思いますが、POは株価の希薄化が起きる!は間違っていて、あくまでPOの中の公募増資による資金調達の場合は株価の希薄化が起きます。
株価の希薄化について具体例で言うと、
- 発行株式1,000万株で株価1,000円(時価総額100億円)の企業の当期利益が10億円だとPERは10倍
- 発行株式2,000万株で株価1,000円(時価総額200億円)の企業の当期利益が10億円だとPERは20倍
仮にPOをする前に1の状態だった企業が倍の株式を発行して同じ株価で公募増資を募った場合、2の状態となるためPERは2倍に膨れ上がります。
企業価値(=時価総額)だけが上がり、利益自体は増えていないためこのような現象が起きてしまいますね!
これを株価の希薄化と呼んでいます。
※実際には倍も株式発行しないですし、株価もディスカウントされるわけですが・・・。
以上のことから、POを発表した企業の株価は下落する可能性が比較的高い(投資家たちはネガティブな反応が多い)です。POが完了するまでは少なくとも敬遠することが一般的には望ましいでしょう。
ただし、目的から照らし合わせると企業が成長するための資金調達なので中長期的にはポジティブなイベントでもあります。ここら辺の判断は難しいですよね。この記事ではそうした評価は諦めておきます(笑)
J-REITにおける公募増資は儲けられる可能性が高い!
POの内、特に公募増資は株価の希薄化が発生することから一般的に株価はネガティブに反応するとお伝えしました。そのため、公募に参戦、即ち公募価格で株式を購入して取得した株式を当日に売却する(受渡日の始値で売却する)と高い確率で損をしてしまいます。
ただし例外があり、それがJ-REITです。
REITって?
そもそもREITとはなんぞやというお話ですが、引用させていただきます。
REIT(リート)とは、投資者から集めた資金で不動産への投資を行い、そこから得られる賃貸料収入や不動産の売買益を原資として投資者に配当する商品で、一般的に「不動産投資信託」とよばれています。投資者は、REITを通じて間接的に様々な不動産のオーナーになり、不動産のプロによる運用の成果を享受することができます。
出展:https://www.smtam.jp/pickup/reit/outline/
イメージも伝わりやすいなと思ったので載せます。

不動産のETFという理解で良いと思います!
なぜREITは株価の下落リスクが低い?
REITの公募増資の場合、参戦する価値があります!
理由としては以下になります。
- 増資分に対して東証REIT指数の組み入れによる買い需要が見込める
- この買いは受渡日(売却可能日)の前日引けから可能となる
もう少しかみ砕いてお話しすると、東証に上場しているREITは必ず東証REITという指数に組み込まれるのですが、この指数に組み込まれると「日本の不動産に対して手広く投資をしたい!」という資金力のある投資家(個人というよりは機関)が買ってくれるわけです。
さらに、公募で株式を取得した人たちが売る日にはすでにこの買いが入っている可能性が高いというわことになります。
当然、それを上回る売り需要があった場合は株価が下落するのですが、資金力がある人達による買い支えは非常にポジティブと言えるでしょう。
REITの格付という要素
REITには格付というものがあり、いくつかの機関がそのREITが持つ不動産による収益性等の評価を行っています。
参考:株式会社日本格付研究所(JCR)、格付投資情報センターR&I
これはあまりロジックは無いのですが、この格付が高いREITほど勝率は高い傾向にあるようです。
空売りによるリスクヘッジという要素
信用取引という株の売買方法にある、空売りを使うことでよりリスクを落とした取引を行うことができます。
何のリスクヘッジかというと、公募当選から引渡までの期間中は(当然引渡されていないため)売買ができないことから、その期間で株価が上がったものの、売却できるタイミングではすでに株価が下がってしまったといったときを想定しています。
この 公募当選から引渡までの期間中にある程度株価が上昇したので空売りをしておくことで、万が一公募価格を割れても損することは無くなります。
またその期間は安定操作期間とも呼ばれ、証券会社が株価の安定を目的に公募価格を下回ると買い支えをします。そのため、常に公募価格が下回った状態になることは無いとみて良いと思います。
松井証券の解説を参考までに載せておきます。
参考:https://www.matsui.co.jp/service/margin/study/about/14_selling-hedge.html
期待リターンは?!
期待リターンとしては約3%くらいとみておくのが良いかと思います。
勝率としては60~70%なのでボチボチといったところでしょうか・・・。
この手法の懸念点は以下の通りです。
- そもそもREITの公募案件が無いと使えない(証券会社の取り扱い件数が重要)
- 公募に申し込んでも当選しないと意味が無い
記事をご覧いただきありがとうございます!
結びとして改めてまとめを載せます。
- 一般的にPOは短期的には下がる傾向にある(長期的にはポジティブなことも多々ある)
- POの中でもJ-REITの公募増資が発表された場合は是非公募申込に参加してほしい
- J-REITの公募に当選した場合は、受渡日の始値で売却することで利益を取れる可能性が高い
- 1回の取引で3%のリターンを期待した戦略として紹介する
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たまにはいいことツイートしている?と思います。
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